英語+メディカルの可能性(これまでと今後)
こんにちは。メディカルライターのYukaです。
アメリカ在住中は「もっと英語を話せるようにならないと!」というプレッシャーを常に感じながら生活していました。日本に帰国して、日本語だけで生活できるようになり、そのモチベーションはどうしても下がってしまいました。それでも、メディカルライターとして英文を書いたり、英語を話す患者さんの外来診療を担当することもあるため、細々と学習を続けています。今回は、これまでの英語学習で感じたことや、今後の目標について整理してみました。
英語学習を続けながら感じたこと
1.リスニングが一番大事
アメリカにいた頃から感じていたことですが、リスニング力さえあれば、スピーキング力が多少不足していても会話は成立します。実際、英語を話す患者さんを診療するときも、相手の言っていることを正しく理解できることが何よりも大切です。もちろん、最低限の定型表現を使えることは必要ですが、患者さんの訴えをきちんと聞き取る力がまずは必要です。
また、英語を学ぶ上でリスニング力があれば、新しい表現を自然に吸収することもできます。私自身は、最近はテキストブックを使うことはほとんどなく、YouTubeやポッドキャストを活用し、リスニングやシャドーイングを通して英語力を維持しています。
2.発音とコロケーションが次に大事
以前は「ネイティブのように話せるようになりたい」と思い、英会話のレッスンを受けていました。今は流暢さを追うことはやめて、聞き取りやすい発音と自然なコロケーション(単語の自然な組み合わせ)を重視するようになりました。その点でも、先ほどのシャドーイングはとても効果があると感じています。
3.ライティングでは「誤解されない英文」を意識
メディカルライティングでは、「こなれた英文」よりも「誤解されない英文」を書くことを心がけています。意味がはっきり伝わる文章であれば、ネイティブチェックの段階で自然な表現に修正してもらえます。
医学論文を書くのは必ずしも英語のネイティブスピーカーとは限りません。また、ネイティブであっても文章を書くのがうまいとは限りません。そのため、過去の論文を参考にする際には、編集がしっかりしている雑誌(たとえばNew England Journal of Medicine)の論文を選ぶようにしています。
今後の目標
1.「英語+メディカル」の可能性を広げる
今は論文執筆や外来診療で英語を使っていますが、それ以外にも英語を活用できる場面がないか考えています。メディカル英語はニュースやエッセイとは違い、構成が決まっていて、使用される用語や表現も限られています。そのため、普段の仕事をしているだけでは英語力が伸びないかもしれないと感じています。
何か新たな目標に挑戦したいと思いChatGPTに聞いてみたところ、「メディカル英語の教材作成(日本の医療従事者向け)」「海外の医療カンファレンスやウェビナーへの参加・発信」「メディカルライティングのオンライン講座」などの案が提示されました。
2.日本語で文章を書く機会を増やす
最近はSNSやブログに記事を書くことがめっきり減ってしまっていましたが、文章力は書き続けなければ身につきません。まずは英語学習、メディカルライターの仕事、個人事業主の生活などについて、定期的にブログを更新するところから再スタートしたいと思います。
まとめ
ChatGPTのような生成系AIが登場したことによって、ライターとしても英語学習者としてもモチベーションを保つのが難しい時代になりました。それでも、私にとって「書くこと」は「考えること」であり、AIを活用するのとは別に、自分の考えを整理し、表現する習慣を大切にしていきたいと思います。「書くこと」を通じて、新たな挑戦の機会を見つけていきたいと思います。