何かに夢中になること(Passion)

こんにちは。メディカルライターのYukaです。

Hidden Brainという心理系のポッドキャストを時々聞いているのですが、7月8日にPassionについてのエピソードがありました。

辞書によると、Passionとは「夢中にさせるもの」「強い興味」「情熱」のことで、人が何かに夢中になっている状況に使われる言葉ですが、もとの意味は「キリストの受難、苦しみ」だそうです。

ポッドキャストの中でも、Passionのドイツ語であるLeidenschaftの直訳は「苦しみに耐える力」だと紹介されていました。Passionは「パッションがある人」や「パッション・プロジェクト」などポジティブな意味で使われることが多いですが、実際には苦しみと関係しているようです。その価値があると信じているから、苦しいけれどやり続けられる。それがPassionなのだそうです。

他のものをすべて排除して人生を芸にささげた、「国宝」の主人公の生き方に重なるものがあります。情熱的な生き方、情熱的な愛は、小説や映画の中で疑似体験するぶんにはいいですが、パッションに取りつかれた当人には苦しみの連続なのかもしれません。

その価値があると信じているから、苦しいけどやり続けられること。自分の人生にもあるようなないような。どちらにしても、Passionを持って何かに取り組んでいる人に、「夢中になれるものがあっていいね」と簡単には言えないと感じました。

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